マリアとマルタ (ルカ10:38-42)

ベタニアという村に、マルタとマリアという姉妹がいました。二人はイエス様が大好きでした。

その日、マルタは朝から大忙しでした。なぜかというと、イエス様が家にいらっしゃるからです。

弟子達も、イエス様に会いたい人たちも訪ねてくるはずです。家をきれいにして、掃除して、お料理もたくさん作らなければなりません。

でも大好きなイエス様をおもてなしできるので、マルタはワクワクしていました。

「こんにちはマルタ。元気ですかマリア。」イエス様がいらっしゃいました。「まぁ、イエス様!どうぞお入りください。」マルタもマリアも大喜びで出迎えました。

 

 

マルタははりきっておもてなしをし始めました。「さぁさぁ、たくさん召し上がってください。」マルタは自慢のお料理を次々に出していきました。

「あぁ、もっとパンを焼かなくちゃ。他のお料理もなくなりそう…。だから、もっと作らないと…。ふぅ、多いぞがしね!」

「あら?マリアはどこに行ったのかしら…。」

みまわすと、マリアはイエス様の足元に座って、熱心に話を聞いているではありませんか。

「まぁ、マリアったら!私がこんなに大変なのに、手伝いもしないで!どうして私だけこんなに頑張っているの?」座りこんでいるマリアを横目で見ているうちに、マリアはイライラしてきました。

そしてとうとう我慢ができなくなって、マルタはスタスタとイエス様のもとに行って言いました。

「イエス様、私だけがおもてなししているのに、何ともお思いにならないのですか!?少しは私を手伝うように、マリアにおっしゃってください!」

するとイエス様は言いました。「マルタ、マルタ。あなたは私をもてなそうとして、色々なことをしてくれていますね。でも本当に必要なことは1つだけなんです。マリアは本当に大切なことをしているのだから、それをとりあげることはできないのですよ。」

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