エリヤVSバアルの預言者 (列王記上18:16-46)

北イスラエルの首都サマリアは、ひどい飢饉に襲われていました。

この時の王様アハブは、妻のイゼベルと一緒に、国の人たちに偶像バアルを拝むように言っていました。ですので、この時、多くの人々はバアルを拝んでいたのです。そして、ある人々はアシェラという、外国にある偶像を拝んでいる人もいました。国中の人々は、毎日バアルの像やアシェラの像に、「雨を降らせてください。」とお願いしていました。

そんな時、主なる神様を信じているエリヤという預言者は、カルメル山でアハブ王の前に出て言いました。「王様、あなたはイスラエルの国をひどい目にあわせています!これから、バアルやアシェラが本当の神なのか、主なる神が本当の神なのか、イスラエルの人々の前で確かにしましょう。あなたのもとにいるバアルの預言者450人と、アシェラの預言者400人を呼んできてください。それぞれの神に祈るのです、そして、ここにある牛の生贄に火をつけた方が本当の神です。」エリヤは、イスラエルの人々にも「あなたたちはいつまで、バアルが神が本当の神か、主なる神が本当の神なのか、どっちつかずのまま迷っているのですか。きちんとどちらか決めなさい。」と言って叱りました。

 

最初にバアルの預言者たちが、生贄に火をつけるために祈り始めました。生贄の周りをとびまわって、「バアルよ!私たちの祈りに答えて、生贄に火をつけてください!」と一生懸命叫びましたが、なんの反応もありません。エリヤは「もっと大声で叫んでみたらどうだ!バアルが本当の神だったら答えてくれるだろう。もしかしたら旅に出てるのかもしれない。それか眠っているのかもしれないぞ。」と言って、あざけりました。長い時間、バアルの預言者たちが叫んだり踊ったりしても、何も起こりませんでした。

 

今度はエリヤの番です。エリヤは祭壇をつくって、その上に生贄をのせました。そして水をたっぷりかけさせました。

「主なる神様、私に答えてください。あなたが本当の神様であることが、今日、イスラエルの民みんながわかりますように。」エリヤが祈ると、天から火が降って、生贄と、生贄を全て焼き尽くしました。これを見た全ての人々は「主こそ本当の神様です!」と言いました。

さらに、エリヤが地面にうずくまってお祈りすると、海の彼方に小さな雲がのぼってきました。そしてどんどんと雲は大きくなり、やがて大風が吹き、大雨が降って来ました。

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